John&Edward's blog-世の中の靴に物申す-

靴好きの2人のブログ

第3.2回~REDWING~

長く付き合おうと思うなら「オイルアップ」は今となってはナンセンス。

 

前半はこちら

Ed:ワークブーツをあまり履いているイメージないが、苦労したこととかある?
Jh:着脱が最初はとても苦労したのとシャフトが痛くてどうしようもなかったです。履き口の部分は擦れて足首切れたりも。
Ed:私もエンジニアの履き口つま先のスチールが曲がるたび足に食い込んでとても痛かったです。やはり痛みは付き物という感じでしょうか。
Jh:そもそも、リアルワーカーたちを鑑みるに分厚い靴下で履くのが正解だったのかと思ったりもしました。
Ed:ま、この辺の靴はご愛嬌と言ったところでしょう。あと、少し話は変わりますがビンテージのレッドウイング探すのではなく、自分で履いてたやつが知らぬ間にビンテージになるというのがかっこいいですよね。20年前のデッドを探しまわって…なんてナンセンス。黙って現行、メンテナンスして目指せ30年。
Jh:30年選手目指して丁寧に履きます!お手入れも欠かしません!キズなんて持っての外!なんてバカみたいなのもいますけどね。

 Ed:バカって…。まぁこの手のブーツはタフに使ってこそだから過保護過ぎるのはどうかと思いますね。それとお手入れ方法。まだミンクオイルが蔓延している。今はメンテナンスアイテムも進歩しているわけで。べた付く・黒ずむなんてものをどうして塗るのでしょう?
Jh:「オイルアップ」ですね(笑)。「オイルアップしました!いい感じです」なんていうのは一般的にミンクオイル、ブーツオイルなどを用いたときに使われていますが、様々な正解があることを承知の上で言いますけどダメですね。靴に良くない。油ベトベト、埃は付着しやすくなる。しかも「抜けてきたので」とかいって、やる。たまにバッドからグッドに一気に持ってく。あるいは過保護にやり過ぎてベタベタ。そんなことせずにグッドコンディションをキープしてあげる。これはキズとかの見た目じゃなくて革の潤いの問題。乳化性のクリームでキープするのが一番でしょう。本物指向?コレに関しては全くナンセンス。靴は長く付き合う相棒なのだから。
Ed:どうしてもっていうなら油分が多めのクリームが良いかもね。だけど、転職先がもしハンターとかだったら崇めますけどね。
Jh:それは頭を下げないといけないですね。
Ed:と、主にジョンが色々言いましたが色々な人の意見を聞いて見たいというのもあります。「ジョンの考え方は間違ってる」そんなことを考えている方もいらっしゃると思いますので。私も昔は何も知らずミンクオイルベタベタにしてましたし。
Jh:なんで僕のせいなんだよ(笑)。でもまさか栄養補給しないといけないなんて最初は思わないですよね。で、慌てて雑誌を見るとミンクオイル、マスタングペースト…。「子供の頃は可愛いけどまさかこんなに大きくなるなんて思わなかった!」みたいな熱帯魚いるじゃん?そんな感じで慌てて調べたらそれすらも実は正解か怪しいみたいな。
Ed:なんですか、その例え。結局は何を念頭に置いて履くかということが重要なのですよ。「凄くボロボロなブーツがかっこいい」というならばメンテナンスしないのも正解。でも一生履いていくなんて言って欲しくない。

 

 

 

ネットでなく個々人に宿る普通の感覚。


Jh:ビジョンですね。ビジョンを達成するには捨てなきゃいけないものもあるわけだ。そこの塩梅にセンスが問われるわけですよね。「ジーパン3年洗ってません」とか普通に汚いじゃないですか。ハマってると気にならなくなってきますが普通の感覚とのバランスを取らないと。
Ed:そのバランス感覚はネットや雑誌には載ってないから困るね(笑)普通の話なんだけども。ジーパン洗わないのやってました。やってましたよ(笑)1度も洗わなかったLevi's505は2年目でオイリーに、3年目でなぜか緑っぽく、5年後に千切れました。でも今はそう思いますが若いときは知らなくて当然、それにむしろそれでいいとも私は思うんですよ。
Jh:そ、必ずしも悪いって話では無くて。じゃあ何なのかっていうと最初に言った「一生レッドウイングだけってのは無理」というのに気づけるのがレッドウイングの良い所だと思うのですよ。最終的に靴としての強度はかなりありますし、修理も手慣れた所が多いです。カスタムだって戻せます。だから何かを間違っても大抵は残ってくれます。ジーンズの話は私も思うところありますが、その辺は話が逸れるので…。どうですかね、レッドウイング、締めるとしたら。
Ed:まぁ履いてみたらいいんじなないですか?結構いい靴ですよ。安いししっかりしてますし。
Jh:またその締め方ね。ドレス、ワーク全てを含んだ「革靴」という大きな括りで語ることが許されるなら最初の一足として申し分無しですよね。
Ed:そうそう。でもこれは本当です。良い靴ってことは。最初は痛いけど我慢して履いてください。革靴の良さが待っている。
Jh:私はシャフトさえ痛くなければ痛くないのですが。
Ed:今の子はジョンみたいに足が細い子も多いから意外とジャストサイズで行けると思う。昔は「甲高・幅広」なんてのが勝手に刷り込まれてましたが今は違いますし。
Jh:あの風潮は良くないですよね。で、次は何をやります?
Ed:Alden
Jh:オノデン??
Ed:オールデン!!
Jh:ああ、すみませんすみません。
Ed:あ、あとねこれは絶対に言っておきたいんだけど
Jh:え?
Ed:おっさんになってからレッドウイング買うなら今のうちに頑張って買った方が良いよ。
Jh:それは(笑)たしかにそうですね。
Ed:でしょ。おっさんがピカピカのコードヴァン…じゃなかったワークブーツ履いてると浮くじゃん。服装的にも。
Jh:私はしっかりと紐を閉じないでだらしなく履いてる人が苦手です。キリキリに締め上げて欲しい。
Ed:それは足の形によって出来る出来ないが…

 

f:id:john-edward:20140613142812j:plain

これをエイジングと取るか汚いと取るか…。汚れ落としてお手入れしたらかっこよくなりそうですが。

あぱれる速報より

 

 (―2014年5月24日世界一の電波塔のふもとで収録)